借入金の返済原資は税引き後利益であるという現実・・・
目先の苦しさと先々の不安から借りれるだけ借りておきたいと考えるのが経営者の心理だと思います。しかし会計事務所は財務のプロとして、目先の事だけでなく、将来も見越して冷静に顧問先の実状を見極めアドバイスしなければなりません。借入金は借りたら返さなければならないお金であり、しかもその返済原資は利益であるという事をしっかりと認識しておくべきです。つまり1000万円借りたら、それを返済するためには売上を 数千万円 増やし、経費を差し引いて1000万円の税引き後利益を確保しなければ、キャッシュフローはショートし、資金繰りは更に苦しくなって結局倒産という事にもなりかねないのです。いくらまでなら借りてもいいのか、今のピンチを切り抜けた後を想定し、客観的に判断することが大事です。